野球漫画の最強投手ランキング H2メジャーグラゼニ等の登場人物から選考 

野球漫画における最強投手は誰だということで、ランキング形式で紹介致します。

不思議なもので、リアルの野球では打者の方が年俸が高く人気ですが、こと漫画になると圧倒的に投手の方が主人公率が高いです。投手というのは我々日本人の琴線に触れるロマンがあるのかもしれません。

野球漫画の投手ランキング

今回のランキングでは、主人公ないしそれに近い主要人物縛りとさせて頂きます。

1位 国見比呂(H2)

1位は国見比呂(H2/あだち充)です。

身長175cm 体重65kg(身長体重は公式では出てきていないので推定)。

体は大きくないのでプロ入り後の伸びしろは期待できないかもしれません。しかしながら高校生時点で、投球に関するあらゆるスペックが圧倒的です。

(スタイル抜群の雨宮ひかりより結構背が高く、長距離打者の橘英雄とそう体格が変わらないので、あだち充先生作品の投手としては、異例のそこそこ大きいかもしれませんが、そもそも身長差を厳密にかき分けていない可能性大)

球速がMAX152キロ、球種は高速スライダー、高速フォーク、スローカーブがストレートと同じ投球フォームから放たれてきます。そして特筆すべきはそのコントロールで、隣のビルから投げた球が、窓の隙間を通過して標的の人間に命中しています。

球速が遅すぎるとだめですが、150キロを放る国見比呂がその精度で投げたら、打者は完全にお手上げです。しかも、落ちるボールとスライダーまであるわけですから、スペック的にはマダックスレベルで、メジャーリーグでもやる気にさえなればサイヤング賞複数回を狙えるレベルです。

メジャーリーグで小柄な投手が先発で成功した事例はほぼ皆無ですが、不可能と言われた大谷翔平が二刀流で成功しているように、国見比呂ぐらいのメンタルと技術があればやってくれる気がします。スタミナも十分あり連投も意に介さず、防弾ガラスの肘もあり怪我にも強そうなので、長年チームに貢献してくれるはずです。

国見比呂の直球は恐らくフォーシームですので、ツーシーム全盛だった00年代は厳しいかもしれませんが、今はまたフォーシームがトレンドです。国見ならやってくれるでしょう。

弱点を強いていうなら気分屋であること、フレームが小さいため、球に角度が足りないことぐらいでしょうか。特に気分屋であることは懸念材料で、やる気がないから引退しますと言いかねないです。嫁になっているであろう古賀春華ちゃんに、うまくモチベーションを上げてもらいたいです。

人間の限界を超えるか超えないかぐらいの絶妙な設定で、国見比呂が1位となりました。

2位 茂野吾郎(メジャー・メジャーセカンド)

https://twitter.com/alba_UberEATS/status/1260195190125428737

2位は茂野吾郎(メジャー/満田拓也)です。

身長180cm 体重75kg(公式設定)。

中学時代に怪我で右投げから左投にチェンジしています。精度と球種に関しては恐らく利き手の右投げだった方が上のはずなので、右投げで成長していれば1位だったかもしれません。

しかし右投げでも十分すぎるほどのスペックです。

球速はMAX164キロ、大雑把だったコントロールも物語終盤では劇的に改善しています。球種はストレート(ジャイロボール)の他には、フォークとチェンジアップぐらいしかなく、更に直球に比べると変化球はかなり質が数段落ちます。

とはいえ茂野吾郎はメジャーリーグでサイヤング賞を2回獲得しています。人気野球漫画の主人公としては最高実績ではないでしょうか。大舞台にも強く、チーム全体の士気を上げる主人公属性も十分です。

弱点はやや怪我しがちな所と、野球少年が過ぎるところです。

同じチームで、淡々と投げ続けるみたいなことができないタチなので、安定性という意味では少し物足りないです。大型契約よりも、高年俸の単年契約か2.3年契約で運用したい選手です。

3位 眉村健(メジャー・メジャーセカンド)

3位は眉村健(メジャー/満田拓也)です。

NPBで澤村賞を獲得しています。MLBではサイヤング賞までは至っていませんが、ワールドシリーズの大一番で先発するなど、瞬間最大風速でこそ茂野吾郎に及びませんが、恐らくかなりの通算成績を残しているはずで、長期的な安定感では眉村に軍配が上がりそうです。

国見比呂のように気分屋でもなければ、茂野吾郎のような問題児でもないため、チームとしては非常に計算しやすい投手です。

球速は最大153キロの直球(ジャイロボール)の他に、多くの変化球を自在に操り制球力も高いです。日本でいうならダルビッシュとマー君のいいとこどりしたような投手といえます。

弱点は大一番の前にはトイレに駆け込むなど、ポーカーフェイスからは想像できない虚弱なメンタルですが、それによってパフォーマンスが低下することはありません。

但しメタ視点でいうと彼は主人公ではないので、国見や茂野吾郎と大事な試合で投げ合った場合、眉村が投げ勝つことはないでしょう。

4位 毒島大広(ストッパー毒島)

https://twitter.com/domin0721/status/1430772145617993728

4位は毒島大広(ストッパー毒島/ハロルド作石)です。

身長193センチ、最高球速は163キロです。変化球は同じフォームからサークルチェンジを投げることができます。

NPBでは屈指のストッパーでしたので、重圧には強いですが、女性問題で落ち込んでしまったりと、ややメンタルが不安定な面もあります。

NPBでの実績しかありませんが、非情にスケールが大きく、メジャーリーグでも成功できるポテンシャルは十分です。このサイズの左投から163キロの直球や精度の高い変化球が投げられたら、打者はそうそう打てないでしょう。

5位 樹多村光(クロスゲーム)

5位は樹多村光(クロスゲーム/あだち充)です。

身長は恐らく170センチ程度、最高球速158キロ、球種はカットボール、スライダー、カーブ、フォーク(あるいはスプリット)を投げることができます。

変化球は直球に比べるとレベルが落ちますが、 樹多村光はまだ年齢が若く、あとは中学校時代まで試合レベルでは投げていないので、肩はあまり消耗しておらず、うまくプロに適応できれば息の長い活躍が期待できます。

体が小さく国見ほどの制球もないため、メジャーリーグでは厳しいかもしれませんが、NPBでならヤクルトの石川雅規のように成功できるかもしれません。

6位 上杉達也

6位は上杉達也(タッチ/あだち充)です。

野球漫画の主人公としては、恐らく最も知名度が高いです。

身長は推定170センチ、球速も公式で正しい数値は出ておらず、時代背景も考えると140キロ台後半かなと思います。

球種は少なく、スライダーを投げることはできますが、実戦レベルだとストレートとフォークぐらいしかありません。甲子園では劇的な優勝を果たしましたが、プロで活躍となるとかなり頑張らないと厳しいスペックです。

ハンカチ王子のようになってしまいそうな予感がしますが、「もってる」星の下にいることは間違いないので、上杉達也ならば、プロに入っても奇跡を起こしてくれるかもしれません。(mixによると劇中でプロ入りはしていない模様)

7位 立花投馬(Mix)

7位は立花投馬(Mix/あだち充)

身長は推定170センチ、最高球速148キロ、変化球はスライダーとチェンジアップを投げることができます。

コントロールも非常によく、野球強豪校相手にノーヒットノーランも達成していますが、捕手の力もとても大きいため、プロ入りしてそのまま活躍できるだけの能力にはまだ至っていません。

ただしまだ若く、なによりまだ連載中の漫画なので、これから劇的に能力が向上する、かもしれません。伸びしろは十分です。

ちなみに上杉達也を見て練習してきたので、彼にそっくりな投球フォームです。顔も似ているように見えますが、それはあだち充先生がそうしているだけで、劇中の設定としては全く似ていないはずです。

8位 沢村栄純(ダイヤのA)

8位は沢村栄純(ダイヤのA/寺嶋裕二)

身長175センチ、最高球速は140キロでフォーシームとツーシームどちらの直球も投げることができ、変化球もチェンジアップ、カットボール、スプリットを習得しています。

国見比呂らと違って彼はまだ高校2年生なので、体や球速がこれからぐんぐん伸びてくる可能性は高いです。ドラフト上位に入るのは、間違いないはずです。

イップスという困難も乗り越えています。その強さをプロでも見せてくれるでしょう。

9位 逢坂猛史(フォーシーム)

9位は逢坂猛史(フォーシーム/さだやす圭)です。

身長190cm、体重95kgと日本人としてはかなりの大きさです(作中での描写を見ると、体重110キロぐらいはありそう)。筋肉隆々の体をしています。

全盛期は156キロのストレートを投げシーズン20勝していましたが、36歳となった現在は140キロしか出せません。

しかし球速こそ物足りないものの、初速と終速の差が小さい、所謂伸びのある球質で、メジャーリーグのリリーフとして開花しています。

現実の日本人投手でいうなら、藤川球児の体が大きくなったバージョンでしょうか。

制球力は抜群で、変化球もスライダー、カーブ、フォークを習得しています。メンタルも非常に強く、ピンチに動じることもありません。但し気性が荒いため、煽りにキレてしまったり、試合外での暴行トラブルなど、問題を起こす可能性はあります。

全盛期のスペックでいうと、恐らく眉村と大差がないレベルですが、漫画そのものの知名度が若干落ちるので、この順位となりました。

10位  凡田夏之介(グラゼニ)

10位は凡田夏之介(グラゼニ/原作:森高夕次/作画:足立金太郎)です。

身長178センチ、体重79キロ。ドラフト7位指名選手です。

球速は140キロ程度ですが、ライダー、カーブ、フォーク、スクリューと多彩な変化球と巧みなコントロールがあり、サイドスローから投げられるため、何とかプロとして通用しています。

プロ選手としてはかなり平凡なレベルですが、まだ27歳と若く、作中で他の野球漫画の主人公のように覚醒するフラグは一応たってはいるので、今後化ける可能性がないとは言えません。

番外編 渡久地東亜(ワンナウツ)

番外編として渡久地東亜(ワンナウツ/甲斐谷忍)もランクインです。

身長170㎝ 、体重55kg。

コントロールとスタミナは申し分なしですが、球速が120キロ台であとは直球のみ(スピンの変化などで数種の直球は投げられますが)と、プロでやっていく水準には、本来達していません。

しかしながら、彼はそもそもまともに野球する気はなく、雨天中止を確信して手抜き投球をするなど、野球ルールの運用を戦術に組み込んでおり、打者との勝負に集中している、他の投手たちとは、根本的に考え方が違います。

卑怯といえばそれまでですが、「試合に勝つ」ということに特化した彼ならば、防御率や三振数など個人記録では他の投手たちに大敗したとしても、最終的にはこの渡久地東亜が投げたチームが勝っているような気がします。

以上野球漫画の最強投手ランキングでした。

他にもルーキーズ、プレイボール、キャプテン、あとはアストロ球団やわたるがぴゅんなどは若干ファンタジーが入った野球漫画があります。色々読まれてみて、各々の最強投手を決める参考になれば幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です